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コラム · ニキビ・傷跡 ·

ニキビ跡治療の間隔、短くするほど良いのでしょうか

今回の記事のまとめ

  • 傷跡治療は、コラーゲンが新しく作られる時間を待つ必要があるため、間隔をあけて進めます

  • レーザー・マイクロニードリング・サブシジョンはダメージの深さが異なるため、回復に必要な時間も異なります

  • 自己判断で間隔を縮めると刺激が蓄積し、かえって色素沈着や炎症のリスクが高まることがあります

  • 間隔は決まった数字よりも、その都度の肌の回復状態を見て調整することが大切です

カレンダーと虫眼鏡でニキビ跡治療の間隔を確認するイメージ画像
ニキビ跡治療の間隔は、決まった数字よりも施術の種類と肌の回復状態をあわせて考えて決めます。

こんにちは。ダテナクリニックです。

「傷跡の施術、月に1回ずつ受ければもっと早く良くなりませんか?」

「クリニックによって言われる間隔が違って、どれが正しいのかわかりません。」

ニキビ跡治療の間隔を調べてみると、4週、6週、8週など、クリニックや施術ごとに違う数字が出てきて戸惑われるかもしれません。案内される間隔が異なるのには理由があり、施術の種類や傷跡の深さによって必要な回復期間そのものが違うためです。今回はその理由を施術別に分けてご説明します。

1. ニキビ跡治療はなぜ1回で終わらないのでしょうか

施術直後の肌への刺激から回復を経て、コラーゲンが満たされていく過程を示した肌の断面図
施術による刺激のあと、肌が落ち着きコラーゲンが満たされるまでには、数週間から数か月の時間がかかることがあります。

ニキビ跡治療の多くは、肌にあえて微細なダメージを与え、再生反応を促す方法です。

レーザーは熱エネルギーで真皮層を刺激し、サブシジョンは傷跡を引っ張っている線維組織を切り離し、マイクロニードリングは微細な針の刺激でコラーゲンの生成を促します。

こうして与えた刺激が実際のコラーゲンとして満たされるまでには、最低3週間、長ければ数か月の時間が必要です。

1回の施術で刺激を与えてすぐに次の施術を続けると、前の刺激がコラーゲンに変わりきる前に新たなダメージを重ねることになります。

そのため治療は、回復期間を考慮して数回に分けて進めるのが一般的です。

2. 施術の種類によって間隔が変わる理由

レーザー・マイクロニードリング・サブシジョンが肌に与える刺激の深さを並べて比較した図
レーザー、マイクロニードリング、サブシジョンは、作用する肌の深さや回復の仕方が異なるため、施術間隔も変わります。

同じニキビ跡治療でも、施術方法によって肌ダメージの深さや回復の速さが違うため、推奨される間隔も異なります。

フラクセルやCO2レーザーのように表皮の一部を剥がしながら真皮を刺激する方法は、比較的ダウンタイムが長くダメージも深めなので、表皮が再生し赤みが引くまでにより時間がかかります。

一方、高周波を使ったマイクロニードリングは表皮へのダメージが少なくダウンタイムは短いものの、複数回の積み重ねた刺激でコラーゲンを増やしていく方法のため、回と回の間に肌を落ち着かせる期間が重要です。

サブシジョンは肌の深い層の線維組織を切り離す施術のため、施術部位にあざや腫れが残ることがあり、切り離した組織の下の空間が安定するまでの時間もあわせて考える必要があります。

3. 間隔を自己判断で短くするとどんな問題が起こりうるでしょうか

治療間隔を詰めた場合の色素沈着・過度な炎症・回復遅延のリスクを示した肌の図
肌が回復する前に施術間隔を早めると、色素沈着や炎症のリスクが高まり、回復が遅れることがあります。

早く結果を出したくて、推奨間隔より早く次の施術を受けたいとおっしゃる方もいらっしゃいます。

まだ回復しきっていない肌に新たな刺激が加わると、正常な再生反応ではなく、過剰な炎症反応が起こることがあります。

その場合、一時的な赤みが長く残ったり、回復途中の色素細胞が刺激を受けてかえって色素沈着が濃くなったりすることがあります。

また、真皮層が繰り返しダメージを受けると、コラーゲンが正常な配列で定着できず、かえって傷跡部分が硬くなるケースも報告されています。

間隔を縮めることは結果を早めるどころか、回復を妨げて治療期間全体をかえって長引かせることにつながりうる点を知っておいていただくとよいでしょう。

4. 間隔が長すぎると、かえって効果が落ちるのでしょうか

治療間隔が長すぎると再生反応が途切れ、ニキビが再発しうることを示した時間グラフ
次の施術を先延ばしにしすぎると、回復後の治療の流れが途切れ、活動性のニキビが再びできることがあります。

間隔をあけすぎることも、常に有利とは限りません。

コラーゲンの再生は施術直後から少しずつ進み、ある時点を過ぎると増え方がゆるやかになる傾向があります。

回復が十分に終わったあとも次の施術を先延ばしにしすぎると、それまでに生まれた再生反応がつながらずに途切れ、治療期間全体が長くなるだけになることがあります。

特に活動性のニキビが残っている状態で治療間隔だけを広くとると、その間に新たな炎症を繰り返し、別の傷跡ができる可能性もあわせて考える必要があります。

5. 1回ごとの間隔は何を見て決めるのでしょうか

ニキビ跡治療の間隔を決める際に、肌の赤み・腫れ・かさぶた・痛みを確認するチェックリスト
次の施術のタイミングは、肌の赤み、腫れ、かさぶた、痛みが落ち着いたかを確認して調整します。

ニキビ跡治療の間隔は、決まった数字を機械的に当てはめるよりも、毎回肌の状態を確認しながら調整するのが一般的です。

施術部位の赤みや腫れが十分に引いたか、かさぶたや角質が自然に落ち着いたか、押したときに痛みが残っていないかを確認したうえで、次の施術のタイミングを判断します。

同じ施術でも、個人の肌の再生力、年齢、普段の肌バリアの状態によって回復の速さが異なるため、次の施術までに必要な期間も人によって差が出ることがあります。

そのため、初回施術前のカウンセリングでおおよその間隔をご案内していても、実際の治療の過程では回復状態に合わせて次の日程が調整されることがあります。

6. 施術の種類別・平均間隔の比較

レーザー・マイクロニードリング・サブシジョン・複合施術の平均治療間隔を比較した表
本文でご案内した平均間隔は、レーザー4〜6週、マイクロニードリング3〜4週、サブシジョン・複合施術6〜8週で、実際の日程は回復状態によって変わります。

これまでご説明した内容を施術の種類別にまとめると、以下のとおりです。

区分

平均間隔

間隔をあける理由

レーザー(フラクショナル・CO2系)

4〜6週間

微細な損傷部位の表皮再生と、真皮のコラーゲン合成に時間が必要

高周波マイクロニードリング

3〜4週間

ダウンタイムは短いものの、刺激が積み重なる前に肌を落ち着かせる必要あり

サブシジョン

6〜8週間

癒着を切り離した部位のあざ・腫れの回復と、組織の再配列に時間が必要

複合施術(レーザー・サブシジョン・薬剤注入の併用)

6〜8週間

複数段階の刺激が重なる分、より長い回復期間が必要

表のとおり、間隔は施術ひとつの特性だけでなく、複数の施術を組み合わせて行うかどうかによっても変わります。

同じ6〜8週間でも、どの施術を組み合わせたか、傷あとの深さがどの程度かによって、実際にかかる治療期間全体には個人差があります。

ニキビ跡の治療は、間隔を詰めて急げば早く結果が出るわけでも、むやみに間隔を広げれば安全というわけでもありません。

今受けている施術がどのような方法なのか、ご自身の肌が回復する時間を十分に確保できているかを一緒に確認していくことが、結果により大きく影響します。

間隔の基準がクリニックによって違うと感じられたら、どの施術をどんな理由でその周期に合わせて行うのか、具体的に説明してくれるところかどうかを確認してみるのもひとつの方法です。

医学的監修:カン・ドンヒョン院長(ダテナクリニック)・医療スタッフ紹介:/about.html

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