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コラム · ニキビ・傷跡 ·

顔のニキビ跡、なぜ特に広がって見えるのでしょうか?

今回の記事のまとめ

  • 顔は皮脂腺が多く、ニキビと傷跡がいっしょにできやすい部位です

  • 部位ごとに皮脂の分泌量や皮膚の厚さが違うため、傷跡の現れ方も変わります

  • 小さな傷跡がいくつも集まると、実際よりも広がって見えることがあります

  • 傷跡の数や分布によって、部分的な治療か全体的な治療か、方向性が変わります

「顔のあちこちに傷跡があるのですが、どこから治療すればいいですか?」

「1か所だけ治療したら、ほかの部分はそのままですか?」

こうしたご質問をよくいただきます。

こんにちは。ダテナクリニックです。

顔はほかの部位に比べて皮脂腺が多くニキビができやすいぶん、その名残である傷跡も残りやすい部位です。

ただし同じ顔の中でも部位ごとに皮脂の分泌量や皮膚の厚さが異なるため、傷跡の形や程度が部位によって違って現れることが多くあります。

今日はこうした部位ごとの違いを理解し、治療計画を立てる際にどんな点をあわせて確認するとよいのか、順を追ってまとめてみます。

1. 顔にニキビ跡が残りやすい理由

おでこと鼻のTゾーン、頬・あご周り、フェイスラインのニキビ跡の傾向を比較した顔のイラスト
顔の中でも部位ごとに皮脂の分泌や肌の特性が異なるため、傷跡の現れ方もあわせて見る必要があります。

顔は体のほかの部位に比べ、単位面積あたりの皮脂腺の数が多い傾向があります。

皮脂腺が多いということは、それだけ皮脂の分泌が活発だということで、毛包の中で炎症性ニキビができやすい環境につながります。

炎症が表皮を越えて真皮まで広がるとコラーゲン組織が損傷し、その損傷が完全に回復しきれなかった場所に傷跡が残ります。

このように顔は皮脂腺の密度が高いぶんニキビができる頻度も高く、それに比例して傷跡が残る可能性も高くなります。

2. 部位ごとに異なる傷跡の現れ方

Tゾーンと頬・あご周りで異なる皮脂分泌と跡の形を示したイラスト
同じ顔の傷跡でも、場所によって深さや形が違って現れることがあります。

おでこや鼻を含むTゾーンは皮脂腺の密度が特に高く、炎症性ニキビや傷跡がよく見られる部位です。

頬やあごまわりはTゾーンより皮脂の分泌が少なめですが、炎症をくり返すと、広くなだらかに凹んだ形の傷跡として残ることが多くあります。

フェイスラインに沿ってできるニキビはホルモンの変化と深く関係していることがあり、この部位は皮膚が比較的厚いため、炎症が深くなるとはっきり凹んだ傷跡として残ることもあります。

このように同じニキビ跡でも、部位によって皮脂の分泌量や皮膚の厚さ、炎症が広がる深さが異なり、見た目に現れる形も変わってきます。

3. ニキビ跡が広範囲に広がって見える理由

一つひとつのニキビ跡が密集すると、さまざまな方向からの影で広く見えることを示した断面イラスト
小さなくぼみが近くに集まると、光と影の影響で実際よりも広く見えることがあります。

一つひとつの跡は大きくなくても、いくつもが近い間隔で集まっていると、全体的に肌がデコボコして見えることがあります。

特に、幅が狭く深くくぼんだ跡が密集している部位は、光がさまざまな方向から影をつくるため、実際の跡の面積よりもずっと広く広がっているように見えやすくなります。

そこに、幅が広くなだらかにへこんだ跡が混ざっていると、一つひとつの跡の境目がわかりにくくなり、肌全体が均一でないという印象につながることもあります。

こうした理由から、実際にダメージを受けている面積よりも見た目のほうが広く感じられることが多く、目で見た印象と実際に治療が必要な範囲は異なる場合があります。

4. 部分治療と全体治療の違い

一部位に集まった跡の部分治療と、顔全体に広がった跡の全体治療を比較したイラスト
跡が集まっている範囲や分布に応じて、部分治療か全体治療かの方向性を検討します。

跡が特定の部位に限られている場合は、その部位を集中的に治療するだけでも、目に見える変化が期待できます。

一方、顔のさまざまな部位に跡が均等に分布している場合は、部分的に治療するよりも、顔全体の肌のキメをあわせて整える方向で進めることが多くなります。

これは、特定の部位だけに刺激を与えると、周りの肌との境目がかえって目立って見えることがあるためで、肌全体のキメを一緒に整えることで自然な印象につながります。

そのため治療を始める前に、跡が部分的に集まっているのか、顔全体に広がっているのかをまず確認することが大切です。

5. 治療計画を立てる際に確認するポイント

ニキビ跡の治療計画を立てる前に、形・深さ・現在の炎症の有無を確認するチェックリスト
跡の数だけでなく、形や深さ、現在進行中のニキビがあるかどうかもあわせて確認します。

治療計画を立てる際は、跡の数だけでなく、形や深さもあわせて確認する必要があります。

幅が広くなだらかにへこんだ跡と、幅が狭く深くくぼんだ跡とでは、必要な施術の深さや強さが異なるため、同じ部位の中でも複数の方法を組み合わせて検討することがあります。

また、現在炎症性のニキビができている部位がある場合は、跡の治療よりも先に炎症を落ち着かせることを優先するケースもあります。

このように顔全体の状態をあわせて見ながら優先順位を決めることで、治療の順序や方法を効率よく計画できます。

6. 部位別のニキビ跡の傾向比較

皮脂腺と炎症性ニキビ、真皮の損傷、へこんだ跡へとつながる過程を示したイラスト
部位ごとの跡の傾向を見る際は、皮脂の分泌や炎症、肌の深さの違いもあわせて考慮します。

これまでご説明した部位ごとの特徴をまとめると、以下のとおりです。

区分

特徴

確認するポイント

おでこ・鼻(Tゾーン)

皮脂腺の密度が高く、跡がよく見られる

幅が狭く深くくぼんだタイプが混ざっていないか

頬・あご周り

炎症の繰り返しにより、幅が広くなだらかにへこんだ跡が多い

肌を引っ張ったときにくぼみが残るか

フェイスライン

肌がやや厚めで、深くくぼんだ跡として残りやすい

ホルモンが関係するニキビを繰り返していないか

同じ顔でも部位によって跡の現れ方が異なることがあるため、表の基準ひとつだけで全体を判断するのは難しいものです。

顔のニキビ跡は部位ごとに原因や形が異なるため、全体的な分布をあわせて確認することが、治療の方向性を決めるうえで役立ちます。

見た目の印象だけで治療範囲を決めつけるのではなく、部位ごとの状態を直接診てもらうことが必要な場合もあります。

ダテナクリニックでは、顔のニキビ跡のカウンセリングにおいても、院長が自ら部位ごとの状態を確認し、全体の計画を一緒に確認するプロセスを大切にしています。

医学的監修:カン・ドンヒョン院長(ダテナクリニック)・医療スタッフ紹介:/about.html

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