ニキビ跡は完全に消せるのでしょうか?

今回の記事のまとめ
ニキビ跡は完全に消すというより、改善を目標として考えるのが現実的です
凹みの跡と色素の跡は、原因も治療法も異なります
跡の形(深さ・形状)によって、合う治療が変わります
多くの場合、ひとつの施術ではなく複数の施術を組み合わせて行います
こんにちは。ダテナクリニックです。
昔できたニキビ跡がずっと気になって治療を調べるうちに、本当に跡が消えるのか疑問に思われる方は多くいらっしゃいます。
特に、いろいろな施術を受けたのに期待したほどの結果が出なかったという話を聞いて、治療そのものに疑問を持たれる方もいます。
ニキビ跡は形や深さが人それぞれ異なるため、同じ治療でも結果は人によって違って現れることがあります。
今回は、ニキビ跡の治療でどこまで改善が期待できるのか、跡の形によって治療がどう変わるのかを見ていきます。
1. ニキビ跡は完全に消せるのでしょうか

すでにへこんでしまったニキビ跡は、コラーゲン組織が互いに絡み合い固まった状態のため、治療によって元の肌のように完全に戻すことは現実的には難しいのが実情です。
治療の目標は跡を完全に消すことではなく、へこんだ部分を埋めて肌表面をなめらかにし、目立ちにくくすることにあります。
跡の深さや範囲、経過期間、肌の再生力によって、改善の程度には個人差があります。
治療前にどの程度の改善が期待できるのかを確認しておくと、治療後の結果を受け止めやすくなります。
2. ニキビ跡(クレーター)と色素跡はどう違うのでしょうか

ニキビが治まった後に残る跡は大きく2種類に分かれ、肌表面がくぼんだ跡と色だけが残った跡とでは、原因も治療法も異なります。
赤い跡は炎症によって血管が拡張して現れ、茶色い跡はメラニン色素が沈着してできるもので、時間の経過や色素をケアする治療によって薄くなることがあります。
一方、表面がへこんだ跡は真皮層のコラーゲン組織が損傷してできたもので、色素の跡とは違って自然に回復しにくく、クリニックでの治療が必要になることが多くあります。
この2つを同じ跡だと思い込み、色素ケア用の製品だけを使っているうちに、へこんだ跡の治療のタイミングを逃してしまうこともあるため、見分けることが大切です。
3. 跡の形によって治療が変わる理由

へこんだ跡は、形によって「狭く深くへこんだ跡」と「広くなだらかに沈んだ跡」に大きく分けられます。
狭く深い跡は、皮膚の下の線維組織が強く引っ張っていることが多いため、まずこの癒着をほどく過程が必要です。
広くなだらかな跡は、真皮層のコラーゲンそのものが減って全体的にボリュームが失われた状態に近いため、コラーゲンを再び満たしていく方向の治療が中心になります。
跡の形を正確に見極めずに一つの方法だけを用いると、効果が限られることがあります。
区分 | 形 | 治療の方向性 |
|---|---|---|
狭く深くへこんだ跡 | 鋭く狭いへこみ | 癒着を切り離す施術が中心 |
広くなだらかに沈んだ跡 | 広く浅いへこみ | コラーゲンを満たす施術が中心 |
4. 狭く深くへこんだ跡の治療方法

狭く深くへこんだ跡には、皮膚の下で跡を引っ張っている線維組織の束を切り離す「サブシジョン」が代表的な治療法です。
線維組織が切り離されると跡の部分が自然に持ち上がり、その下の空間に新しい組織が満たされていく再生反応が促されます。
サブシジョンだけでは埋めにくい狭く深い部分には、針を使わず高い圧力で再生薬剤を真皮層に直接届ける機器をあわせて使うこともあります。
すでに時間が経って硬く固まった跡には、レーザーで跡の縁を精密に削る方法をあわせて検討することもあります。
5. 広くなだらかに沈んだ跡の治療方法

広くなだらかに沈んだ跡は、コラーゲンが減って全体的に密度が低くなった状態のため、真皮層にコラーゲン生成を助ける成分を補う治療が中心になります。
CureJetのように針を使わず高い圧力で薬剤を注入する機器を用いると、広い範囲にも比較的均一に成分を届けることができます。
さらに、肌表面に微細な刺激を与えて薬剤の吸収を助ける施術や、顔全体に熱を加えてコラーゲン生成を促すレーザーをあわせて行うこともあります。
1回の施術よりも、一定の間隔で複数回行うことで、コラーゲンが少しずつ満たされていくケースが多く見られます。
6. 複数の施術を組み合わせる理由

ニキビ跡はほとんどの場合一つの形だけで現れるわけではなく、狭く深い跡と広くなだらかな跡が混在していることが多くあります。
そのため、傷あとの下の癒着をほぐす施術、コラーゲンを補う施術、表面を整えるレーザーなどを、傷あとの状態に合わせて組み合わせて行うことが多くあります。
複数の施術を併せて行う場合、ダウンタイムや注意事項も単独の施術とは異なるご案内になることがあるため、治療計画の全体を事前にご確認いただくことが大切です。
どの施術をどの順番で組み合わせるかは、傷あとの形や範囲、肌の状態によって変わるため、診察の段階で十分に確認することが重要です。
ニキビ跡は完全に消すことを目指すのではなく、傷あとの形に合った治療で目立ちにくくしていくプロセスとして捉えるのが現実的です。
同じ傷あとでも、形や深さ、肌の状態によって適した治療や必要な施術回数は変わることがあります。
ダテナクリニックでは、院長が自ら傷あとの状態を診たうえで、その形に合った治療の組み合わせを一緒に考えていくことを大切にしています。
医学的監修:カン・ドンヒョン院長(ダテナクリニック)・医療スタッフ紹介:/about.html
